矢口真理は利用された?カップヌードル「OBAKA's大学」新CM
先月末に日清カップヌードルの「OBAKA's大学」シリーズ最新CMが公開されました。色々物議を醸したCMですが、シリーズ自体は続くようですね。
カップヌードルCM 「OBAKA's大学テラ幸子 篇」 30秒 / ビートたけし・小林幸子巨大衣装を建設する「テラ幸子」篇
CMは、ビートたけしが学長を務める「OBAKA's UNIVERSITY」を舞台にした日清カップヌードルの話題のシリーズ。今回は小林幸子扮する「テラ幸子」篇で、大晦日の巨大衣装を建設するシーンです。
缶コーヒーを飲んでる幸子さんに「これのCMだろう、バカやろう」とたけしさんが突っ込んでカップヌードルを差し出すオチは、建設シーンが「缶コーヒーのCMみたい」という話から生まれたんだとか。
「本気でバカやんなきゃ、世の中変わんないよ」というセリフは、たけしさんが言うと深いですね。天才となんとかは紙一重というのが理解できます。
今後「矢口真里篇」「新垣隆篇」は放送されないのか?
こちらはシリーズ第一作で問題となったCMです。
矢口真里ら出演の自虐ネタカップヌードルCMが放送中止 公式ホームページでお詫び放送後「内容が不快だ」という多数の抗議を受け、わずか一週間で放送中止となりました。新垣隆さんへの批判は少なく、ほとんどが矢口真理さんに対するものだったとのこと。CMを打ち切ったことによりこのシリーズも終わるのかと思いきや、シリーズは終わらないようです。
といっても中止した以上、今後2人の起用はないと思われます。
矢口真理は利用されたのでは・・・?日清の思惑
そもそも、日清は今回のCMのコンセプトを以下のように提示しています。
現代のSNS時代は、非寛容な時代と言えます。
挑戦すれば、揶揄される。失敗すれば、叩かれる。このままでは、みんながちぢこまり、だれも挑戦しなくなってしまう。
でもそこで大切なのは「自分の声」を聞く勇気。そして、私たちに必要なのは、相手の失敗を許容するという態度、寛容の精神だと思います。
人間は誰だって、一度や二度の失敗はする。「何かに夢中になって、バカになる力」「たとえ失敗をしても、這い上がる力」いま求められるこの2つの力を、説教くさくなく、カップヌードルらしいユーモアでメッセージしたい、と考えました。
出典:http://www.cupnoodle.jp/cm/
初めてCMを見たときは、大胆な採用に度肝を抜かれました。そして「チャレンジャーだな」と感心したものです。クレームが来ることも容易に想像できたし、それなりに覚悟してキャスティングしたと思っていたのですが・・・。
たった一週間の顛末劇を見ると、「よほどの浅はか」もしくは「最初から仕組まれた炎上商法」のどちらかとしか考えられなくなりますね。事実、カップヌードルの売上が上がったようですし、『悪魔のシナリオ』として日清のあざとさを書いた記事もあります。
決して矢口真理さんの味方なわけではありませんが、手の平を返したように弱気になった日清の対応には、正直ガッカリしています。どんなにクレームが来ても「本気でバカやんなきゃ、世の中変わんないよ」と胸を張ってくれたら、とてもカッコ良かったんですが・・・。